降水量日本一の石川で自転車通勤?それ、正気ですか?
……そうです、正気です。たぶん。
石川県、金沢近辺。「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるほど雨の多い土地です。降水量は日本一クラス。冬には雪も降ります。
そんな場所に住む50代の男が、片道19km(往復38km)の通勤を、毎日自転車でやることにした。
「なんで?」「意味あるの?」「冬はどうするの?」
そのツッコミ、全部わかります。私自身、1年前には同じことを思っていたほうの人間でした。
ガソリンスタンドで気づいた、おかしな習慣
転機は、あるガソリンスタンドの前でした。
いつものように、スマホでアプリを開いて近所の給油価格を比較していました。「あそこは171円、こっちは168円か。3円安いほうに行こう」。そう思って、わざわざ遠回りして給油しに行く。
……その遠回りで使ったガソリン代のほうが、高くつくんじゃないか?
気づいたとき、笑えました。笑えなかった、か。数円を節約するために、数十円を使っていた。しかもこれ、何年もやっていた。
その日の夜、ふと家計簿を開いてみたんです。ガソリン代だけじゃなく、車検、任意保険、自動車税、タイヤ代、オイル交換……。ひとつひとつは「まあそんなもんか」で流していた項目が、合計すると年間約28万円になっていました。
月に直すと、約2万3000円。
「これがなければ、どれだけ楽になるんだろう?」
そう思った瞬間が、すべての始まりでした。
「車を手放す」という、ちょっと非常識な決断
転職してから、通勤用にプリウスα(中古・約130万円)を購入していました。片道19kmという距離、家族も「車が当然」と思っていて、私も疑いませんでした。
でも、収入が上がったのに手元に残るお金が増えていない。子どもの教育費もそろそろ本格化する。インフレで実質的な生活はじわじわきつくなってきている。

そこで出した結論が、「車を手放して、自転車通勤に切り替える」でした。
パートナーに話したときの顔は、今でも忘れられません。「……え、冬も?」という一言でした。そうです、冬も。降水量日本一の石川県で、片道19kmを、自転車で。
自分でも正直、「これは無謀かもしれない」と思っていました。でも、やらなければわからない。まず動いてみることにしました。
8ヶ月で変わったこと——等身大の報告
11月に行動を開始して、気づけばもう8ヶ月。今では毎日、GiantのクロスバイクESCAPE R3で通勤しています。

変わったことを正直に書いてみます。
- 車の維持費がまるごとゼロに——ガソリン代・車検・保険・税金、すべてなくなりました。年間約28万円がそのまま浮きます。
- 体力が目に見えて上がった——往復38kmを毎日こいでいると、体が変わります。プロテインを運動後30分以内に飲む習慣もついて、疲れの回復が明らかに早くなりました。
- 朝の気分が変わった——天気のいい日の通勤は、正直気持ちいいです。車の中でニュースを聞きながら渋滞にはまっていた頃とは、別物の朝です。
- お金の使い方を考えるようになった——大きな固定費をひとつ削ると、他の支出も「本当に必要か?」と見直すクセがつきます。インデックス投資を始めたのも、この流れでした。
- 雨の日は、正直しんどい——降水量日本一は伊達じゃないです。対策はのちほど詳しく書きます。
このブログで、あなたに約束すること
「ちょい得自転車生活」では、私の実体験をもとに、こんなことをお伝えしていきます。
- 車と自転車、実際のお金の比較(具体的な数字で)
- 雨・雪・暑さ・寒さ、悪天候での対処法(失敗談つき)
- 体力づくり・健康面のリアルな変化
- 節約したお金をどう活かすか(投資・生活の質向上など)
「自転車通勤に興味はあるけど、うちは無理かな」と思っている方に、少しでも「あ、できるかも」と感じてもらえたら——それがこのブログの目的です。
説教くさいことは言いません。私自身、まだ試行錯誤中の人間です。一緒に考えていきましょう。
次回予告
次回は「収入が上がったのに、なぜか貧しくなっていた。転職で気づいたお金の矛盾」。ガソリンスタンドで数円を節約しようとして逆に損していた話を、もう少し詳しくお伝えします。車にかかるお金の「見えない全体像」も整理します。