「348万円あったら、何ができますか?」

子どもの大学4年間の学費(国公立)が、だいたい250万円前後と言われています。

私立文系なら400万円を超えることもある。

つまり、通勤手段を車から自転車に変えるだけで、子どもの大学費用がほぼ賄える額が浮く可能性がある——というのが、今回お伝えしたい話です。

「さすがに盛りすぎでしょ」と思いますよね。私も最初、自分で計算しながら「え、本当に?」と計算機を叩き直しました。でも数字はウソをつきません。実際の数字を全部お見せします。

渋滞にはまる車vs爽快な自転車通勤

まず、初期投資の差から見てみる

項目自転車通勤車通勤
本体購入費GIANT ESCAPE R3(クロスバイク)
約90,000円
プリウスα(中古車)
約1,300,000円(諸経費除く)

本体だけで121万円の差。車はローンを組む家庭も多いので、金利まで含めると差はさらに広がります。

ただ、本体価格は「一度きり」の話。毎年かかってくる維持費のほうが、長い目で見ると本質的な差になります。

年間維持費の比較——実際にかかった金額をすべて公開

項目車通勤(私の実例)車通勤(一般的な目安)自転車通勤(私の実例)
ガソリン代108,000円72,000円
任意保険42,240円80,000円前後2,000円(個人賠償責任)
洗車6,000円12,000円
オイル交換8,000円8,000円
タイヤ購入・交換25,000円10,000円〜
駐車場代0円60,000円
サイクルウェア等50,000円(初年度のみ)
メンテナンス各種込み同左0円(ショップ無料対応)
合計(年間)279,240円332,000円52,000円

年間の差額は227,240円

この数字を初めて計算したとき、正直「これは生活が変わる」と思いました。月に直すと約1万9000円。毎月1万9000円が手元に残るようになると、家計の感触がまるで違います。

10年で見ると、どうなるか

項目車通勤自転車通勤差額
車両代1,300,000円90,000円1,210,000円
10年間の維持費2,792,400円520,000円2,272,400円
10年間の総費用約409万円約61万円約348万円の差

348万円。

子どもの大学4年分の学費(国公立)がほぼ賄えます。あるいは老後資金として積み立てれば、毎月インデックス投資に3万円弱を10年間回せる計算です(これが複利で育つことまで考えると、さらに差は広がります)。

「給料1万円アップ」と「支出1万円削減」——どちらが手元に残るか、考えたことありますか?

給料が1万円増えても、所得税・住民税・社会保険料を引かれると手取りで残るのは約7000円です。でも支出を1万円削れば、1万円がそのまま手元に残ります。税金を取られません。

これが「支出削減は、収入アップより効率がいい」と言われる理由です。

【あなたの場合はいくら?】簡易チェックリスト

「うちの場合はどうだろう」と気になった方のために、簡単に試算できるチェックリストを作りました。以下の項目を合計してみてください。

  • ガソリン代(月×12)→ 年間:___円
  • 任意保険(年払いの場合そのまま)→ 年間:___円
  • 自動車税(毎年5月の金額)→ 年間:___円
  • 車検費用(2年に1回÷2)→ 年間換算:___円
  • タイヤ代(数年に1回÷年数)→ 年間換算:___円
  • オイル交換・消耗品 → 年間:___円
  • 洗車・コーティング → 年間:___円
  • 駐車場代(月×12)→ 年間:___円

合計:___円

この合計額が「車を持つことへの年間コスト」です。自転車通勤に切り替えた場合、この額の大半が浮くことになります(自転車の初期費用・装備代は初年度のみ)。

「意外と多かった」という方——私もそうでした。金額を「見える化」するだけで、選択肢が変わることがあります。

自転車通勤で経済的自由を手に入れた50代夫婦

数字だけがすべてではないけれど

車には、自転車にはない価値もあります。雨の日でも快適に移動できる。荷物がたくさん積める。家族での遠出がしやすい。

だから「全員が自転車通勤にすべき」とは思っていません。

ただ、「車しか選択肢がない」と思い込んでいた自分が、別の可能性を知らなかっただけ——というのが、正直なところです。

348万円という数字を知った上で、それでも車を選ぶのは全然ありです。でも知らずに選ぶのと、知って選ぶのとでは、意味が違う。そう思っています。

次回予告

次回は「お金の話だけじゃなかった。自転車通勤で体と気持ちに起きたこと」。往復38kmを毎日こぎ続けて、体力・睡眠・気分はどう変わったか。プロテインとの組み合わせ効果も含めてお伝えします。